河合理恵(ver.V)

 ・河合理恵(ver.V)
 ・Lovers〜恋に落ちたら〜
 ・ノンスケールレジンキャストキット
 ・BOME原型
 ・海洋堂(イベント限定品)
 ・2005年2月完成
 ・全高約25cm
・キットの感想
ここ暫く抜きが良く手がかからない、どちらかというと組むのに労力を要しない楽なキットばかり組んでいた事に気付き一念発起、「荒い」キットを組んでみようと手を付けたのが、一部で鈍器とまで言われるBOMEキット、若気の至りでついカッとなって買った「河合恵理V」です

製造費を抑える為に中国の工場で複製を行ったそうですがそのせいでしょうか?表面が漏れなく梨地で凸凹、モールドは総じてだるく、パーツ同士の合いも良くない、と作り手の生命力を削ぐキットでした

まず製作にあたっては表面のならしから、パーツ全体を240番からのペーパーをかけて垢を落とす様に表面を修正しました、気泡やパーツに沈んだゴミの除去をしつつ、ペーパーの番目をあげて600番で仕上げます
凹モールドはアートナイフやダイヤモンドやすりを用いて彫りなおし、髪の毛のモールドではホワイトを吹いてモールドを確認しつつ何度も何度でも修正します
この際、ホワイトを落とす為にシンナーに漬けるので修正には瞬間接着剤を使用します

身体は胴体と脚が1体構成なのですが、太股で大胆にブッた切ってあります、真鍮線で補強を入れて接着にはシアノンを用い多めに盛ってはみ出させ、乾燥後にヤスリでならすと綺麗に仕上がりました

下地処理は肌の露出部はいつもどうりメタルプライマー
それ以外はメタルプライマーにベースホワイトを混ぜたものを吹いて白に統一させます、白サフよりも表面が滑らかで良い結果が出ました

髪の毛のグラデは特に気を遣いました、顔料系の3原色で設定の栗色の髪の色を調色し、それをシンナーで薄く溶いて低圧で凹部より幾重にも吹き重ねています
艶消しを吹くと、幾分白がかかるのを見越して多少濃いめに吹き付けます

肌はいつもどうりサフレス塗装、前ので焦って肌を濃くし過ぎたのを鑑み、全体の調和を見ながらこちらも凹部より吹き重ねてグラデを付けます
乳輪はマスキングするとわざとらしくなるので、紙に乳輪小の円を切り欠いて、それをガイドにしてエアブラシでクリア肌色に赤を増量したのを吹き付けました

いつも作っているのに比べ、倍以上手がかかっている程度には見栄えのする物になったとは思います
大きい分存在感も抜群で、今まで以上に部屋に他人を呼べなくなりました