ガンダム関連の版権が唯一降りるイベントC3。 イベントとしては模型のというより、ガンダムを中心とするキャラクタービジネスのプロモーションとしての側面が年々強くなっているように見うけられます。 しかしこのC3、イベント運営に際して数多の問題点を内包しているようです、来年の開催が危ぶまれる風聞が流れる程に・・・。 開催者側もかなり神経質になっているようです、来年よりアマディーラー排除の動きが有るとの噂が囁かれる程に・・・。 |
・ラクス・クライン(稲垣 洋 ¥10000) ・フレイ・アルスター(白髭 創 ¥7000) ・カガリ・ユラ・アスハ(足立 暁 ¥7000) ・サーバイン(望月 友和 ¥15000) ・ズワウス(望月 友和 ¥22000) ブキヤはSEEDのメインヒロイン3人にエース原型師3人をぶつけてきました。 晴れやかな表情のラクス、ちょっと媚を含んだ笑みを浮かべたフレイ、戦場で心なしか張り詰めたような面持ちのカガリ、どれもアニメのイメージを裏切らない出来です。 一日目に並んだ際フレイが一番先に売り切れました、ちょっと意外・・・、おかげで買い損ねたので2日目も並ぶ羽目になりましたよ。 勢いのままラクスとカガリをまた買ってしまったのは秘密だ! |
・アレンビー・ビアズリー(浅井 真紀 ¥7000) studio RECKLESSは今回RCベルクと共同で企業ブースにての出展でした。 ここの目玉といえばやはり、小松原氏による小スケールのMSのキットの筈なのですが、フィギュアスキーで浅井氏のファンである私としましては、97年のJAF-CONで発表され今回再販が行われたこのアレンビー以外はどうでも良いのです(かなり失礼)。 一時間弱も並んでこれ1個買っていった私が妙な視線を浴びていたと思うのは自意識過剰ですか? 今回ここのブースでは転売対策の為、1度に1人が3種類しかキットを買えない様にしてました。 アレンビーを含めてアイテム数は8種類、フルコンプする為には3回並ばねばならない訳で、しかも人気アイテムは並んでいる間に売り切れていたりするんです・・・。 さらに、行列の待ち時間を故意に長くするような売り方(ひとりづつブースに招きいれその時点で買う物を選ばせる)をしており、その行列の進行スピードたるや、旧社会党の牛歩戦術を彷彿とさせるほどでした。 しかし、やっぱりヤフ○クでは2倍強の値段で転がされてますよ、寒い時代だと思わないか? |
・レイン・ミカムラ(ぶんめい ¥9800) 今回私がC3に行く決定打となったキットです。 アニメ版の設定に良い意味でとらわれず、実際のファッションモデルを彷彿とさせるポーズとスタイルを体現した造型は、これを買えただけでもC3に来た甲斐が有ったと思わせる程です。 しかし、Be−Jの販売方法については疑問を感じずにはおれません。 1日目・150体販売・1人2個買い可能、2日目・50体販売・1人1個まで・・・。 ちょっと行き当たりばったりの感じはぬぐえませんね。 |
催し物が行われる際、人は其処に何か目的を持って集います。 C3の場合それは、コレクターズアイテムを手に入れる為であったり、タレントや声優のステージを見る為であったり、また、イベントの雰囲気を楽しんだり、友人に付き合う為だけに来る人もいるでしょう。 しかし、沢山の人が集まる以上、そこには必ず招かれざる客というもの来てしまいます。 集う目的の1つに物欲がある以上、そこでは必ず金が動き、セコイ手段で小遣い稼ぎをしようとする輩も存在するのです。 ここでは、イベント参加者から見てちょっと勘弁して欲しい事例を挙げておきます。 C3ので発売されるガンダムに関する限定キットは転売する際、値段が多少高騰し易い傾向にあります。 この不況の中、しのぎがよっぽど少ないのか、金になるとあらば彼らはこんなトコにも出張って来るのです。 タンクトップの下よりバッチリ見える彫り物が、周りに恐怖効果とZOCを遺憾無く発揮しております。 徹夜の列に横入りして早速迷惑を撒き散らしてました、っていうかアンタ達がここに存在する事自体が迷惑なんですってば! 一般人が炎天下の元、一日中行列に並んでいるというのはかなりの苦痛を伴います。 だからでしょうか?、はした金を掴ませて家なき子な方々にそれを代行させる輩がいました。 22日の夕刻の時点でもう24日の行列の先頭を彼らが陣取っている様は明らかに常軌を逸しています。 まあ、1個拾って50銭のアルミ缶拾いよりは楽な稼ぎなのでしょう。 限定品と引き換えの成功報酬なのでしょうか?、彼らは会場内にもなだれ込んで来ます。 明らかに違うオーラを纏った彼らの姿は違和感ふりまき怪しさ大爆発でした。 ここでも、上記のや○ざの存在が見え隠れします、彼らのような方々を取りまとめるには、ある程度の押しの強さと組織力が必要だからです。 |
・マリュー・ラミアス(TOMO ¥8500) ・シロー・アマダ(TOMO ¥8500) ・ガウ・ハ・レッシー正装Ver(TOMO ¥9500) ・ガウ・ハ・レッシ−13人衆Ver(TOMO ¥8500) アマチュアディーラーではここが一番人気でした、行列もかなりロングで最初に並ぶと他のトコは諦めなければならない位でした。 モチーフとなるキャラクターとファティマを悪魔合体したかのようなTOMO氏の作風は好みが分かれる所ですが、FSSファンな方々にとっては辛抱堪らん逸品であります。 去年の反省が生かされていて、新作は最初から1人1個まででした。 |
・アイシャ(BEARD ¥8000) ・クリスチーナ・マッケンジー(BEARD ¥9000) Preの時にはビックサイトに激震を起こしたBEARD氏のブースです。 出し物はビビアン・スーと魔性のお姉さん・・・、って違います。 なにげにワイシャツが透明レジンなのがかなりポイント高し。 ガイドブックにあった出品予定のマリュー・ラミアスとナタル・バジルールは出てませんでした。 落とされたのか間に合わなかったのか・・・、残念ですね。 |
・レイン・ミカムラ(薪村悠 ¥12000) ここのレインは、ぶんめい氏のそれとは正反対のアプローチです。 アニメ版のイメージを忠実になぞり、更に肉感的にアレンジしています。 原型師の持ち味により、同じキャラを作ったとしても仕上がりが違ってくる好例ですね。 マスプロとは違うGKの楽しみがここに有ります。 |
先にも述べた通り、C3は模型だけのイベントではありません。 模型の他にも様々な限定品が売り出されたり、先着順で席が取れる声優のトークショーも行われています。 私見ですが、徹夜行列してまで早く会場に入ろうとする人は、大きく3つのカテゴリーに分けられます。 私を含めて会場で限定発売されるGK目当てで並ぶ人々です。 年齢的には20代後半以上の人が大半を占めています、やはりGKはある程度金を食う為に、学生が軽々しく手を出せる趣味では無いようです。 ちなみにWFで行列を形成する要員はほぼ全てがこの人々です。 行列で前の人に何が狙いか聞いたとき、「ウェハースです」と答えられて何のことだか最初分かりませんでした。 限定のレアカードが入っていたんですな?、どんな物か良く分かりませんが。 ガンダムウォー?、会社の先輩が、ジム大量投入でガンダムを落とすとかなんとかいってたような・・・? カードやプラモの限定品目当ての人は比較的若く、徹夜待ちの際カードバトルをぬるく繰り広げてたりしてました。 今回SEEDキャラのトークイベントが行われてたそうで、行列の中にやたらと婦女子の姿が目立ちました。 前から300人位の中で約半数がこのテの方々でした。 この方々は大体、中高生から20代中盤位までの女性が大半で、やたら群れて行動する習性をお持ちです。 雑魚寝して一眠りしようとする私の傍で、石田彰(アスラン・ザラ、渚カヲルのCV)について熱く、アツク、語り合って下さりやがりまして、その黄色い声で眠れなかったじゃないですか? しかしまあ、混み合ってる行列の中で、隣から漂ってくるニオイが酸っぱかったりオヤジ臭だったりするよりは、女人スメルの方が良いなぁ、等と考えている自分を再発見、ああ、暑さのせいで脳がやられちゃいましたか? |
・マリュー・ラミアス(異丈広邦 ¥16000) ・セシリー・フェアチャイルド(山浦章 ¥6000) ・クワサン・オリビー(山浦章 ¥8000) ・ガウ・ハ・レッシー(山浦章 ¥9000) 漫画家、山浦章氏のディーラーです。 ここは、その、なんというか、パッケージイラストがかなりキています。 氏の漫画「オタクの用心棒」とモチーフのキャラを無理矢理絡ませたそのパッケージイラスト、写真にとってここに載せちゃいましたが、もしかしてこれって問題かも・・・? 瞳の描き方等に、どうしても隠せない氏のタッチというか癖が・・・。 あっ、キットを買った時に、 「NHKの受信料、払ってください」 と言っておけば良かった!(意味の分からない人は「オタクの用心棒」を読むべし) |
・ラクス・クライン艦長服(原型師不明 ¥4000) カプセルトイや特典フィギュアの商業原型を手がける新進気鋭のメーカー、CM'Sコーポレーション。 このラクスは、ここの手による原型のハロカプ(メガハウス)の番外的な物となっています。 生産上のトラブルで限定数5個!、激レアで超レアです。 11時から先着20名にてジャンケンによる抽選による販売でした。 自分が10時半位に先頭で並んで15分後には20名チャージ完了、待ってる間に写真を撮っておく。 ジャンケンで勝てたので購入完了、今の私は何かが違うぜ? 説明書を見たところ、「このキットには離型剤を一切使用しておりません」の一文が。 新技術?、是非とも普及を宜しくお願いしたい! |
・アデット・キスラー(HIROMI ¥20000) ガンダム以外ではキングゲイナーも人気でした。 アデット先生は他にいくつかのディーラーが出してましたが、私としてはここが一番の出来でした。 しかしこのコスで仕事をさせていたのですから、シベ鉄ってもしかしてかなりリベラルな職場なのではないか?等とどうでも良い事を考えてしまいました。 |
200年にC3・Preとして始まって今回で3回目の開催となるC3、イベントの運営もまだ試行錯誤の段階の様で、年々その様相が変わってきています。 ここでは主催者のディーラーの扱いについて、その変遷を少し述べておきます。 この段階では基本的にディーラーに対しては放任に近い対応をしていました。 ディーラー行列も放置して、人気アイテムが開場前に全滅していたのは記憶に新しい所です。 C3の実行委員長が開場のカウントダウンをやるにあたって、 「皆さん、ステージの前に集まってください」 と言ったところ、誰も集まらなかったそうです。 前回の反省を生かしたのか、2002では急に閉め付けが厳しくなります。 版権を降ろすにあたっても、Preで人気だった寝台のフォウの様なヌードのフィギュアは完全に閉め出されてました。 ディーラーダッシュも制限され、開場前ディーラーの方々はブース内にチェーンでもって閉じ込められていたそうです。 前回、カウントダウンを無視されたのがよっぽど腹に据えかねたのでしょうか・・・? アマチュアディーラーのブースも企業ブースと隔離されるような配置で、自由に行き来が出来なくなっていました。 一般入場者の整理として、プロディーラー・アマディーラー・その他と目的によって列が分けられていましたが、そのせいで起こったトラブルも枚挙に暇がなかったそうです。 主催者はC3を模型イベントとしては定着させたく無いようで、今回は特にステージや展示に力を入れており、その煽りかアマチュアマーケットは規模、参加ディーラー数、共に縮小しており今後が心配です。 版権も降りづらくなっている様で、落とされた為か無人の卓が数多く見られました。 これは聞いた話なのですが、版権を落とされて出し物が無くなってしまったディーラーに対して、卓が無人だとアレなので完成品だけでも持ってきて飾っておけとの要請が有ったそうです・・・。 それと今回、中古販売系のディーラーは駆逐されていました。 |
・セシリー・フェアチャイルド(原型師不明 ¥20000) ボーメの1mソフビ成瀬川なんかを見ていただくと分かると思いますが、元々アニメキャラクターというのは表面上の情報量が少ないので、大きなスケールで造型すると間延びしてしまいがちです。 しかし、このセシリーは1/4という大スケールながら作品自体の緊張感が失われていません。 メットのフェイスカバーも、バキュームフォーム済みの透明プラ版で付属しております。 ただ、肌等のグラデのさじ加減は気を遣わねばなりません。 塗装の本当の技量が問われるのは,、実は大きなキットの方なのです。 |
・シンシア・レーン(原型師不明 価格不明) これはアニメのシンシアの悪戯っぽい感じが良く出ていますね。 腰をひねらせた立ち姿が何処から見ても絵になっています。 ディーラー名と原型師名をチェックしなかった事が悔やまれます。 |
・アイナ・サハリン(湊川あまは ¥12000) ・クリスチーナ・マッケンジー(湊川あまは ¥12000) アイナが今回の新作です。 TOMO PREPAと同様にここでも長蛇の列が出来ていました。 湊川氏の持ち味である、角の立ってない柔らかな雰囲気がアイナとクリスには良くはまっていると思います。 まてよ?、しかし湊川氏にシーマやハマーンを作らせたら一体どんなのが出来上がるんだろう・・・? |
商品 | ディーラー名 | 値段 |
オーバーセットA | KOTOBUKIYA | \6000 |
オーバーセットB | KOTOBUKIYA | \6000 |
ラクス・クライン×2 | KOTOBUKIYA | \10000×2 |
カガリ・ユラ・アスハ×2 | KOTOBUKIYA | \7000×2 |
フレイ・アルスター | KOTOBUKIYA | \7000 |
レイン・ミカムラ | wave Be-J | \9800 |
アレンビー・ビアズリー | RCベルグ&studio RECKLESS | \7000 |
マリュー・ラミアス | TOMO PREPA | \8500 |
マリュー・ラミアス | almigty&ヤマウラ3Dイズム | \16000 |
ラクス・クライン艦長服 | CM'S コーポレーション | \4000 |
セシリー・フェアチャイルド | νtopia ORIGINAL HOBBIES | \20000 |